こんにちは!
作業療法士の『タク』です!
今回は昨今注目されているワードである『フレイル』と『サルコペニア』についてまとめてみました!
よく聞くけどいまいち概念が理解できていないって方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
フレイルって?
フレイル:要支援や要介護になるリスクが高い状態のことです!
元々は「虚弱」や「脆さ」をあらわす『Frailty(フレイルティ)』に対する日本語訳になるようで、
正しく介入すれば戻るという意味を強調して、「フレイル」という日本語訳にしたそうです。
フレイルは以下のような種類があり、それぞれが互いに作用することで
ADL(日常生活活動)やQOL(生活の質)の低下といった
様々な問題を引き起こすと考えられています。
フレイルの診断基準はCHS基準(the Cardiovasculr Health. Study)が採用されることが多く、
日本でも扱えるように国立研究開発法人 国立長寿医療センターがJ-CHS基準を作成しました。
改定日本版フレイル基準(J-CHS基準)
Satake S and Arai H. Geriatr Gerontol Int. 2020; 20(10): 992-993
項目 評価基準 体重減少 6か月で、2㎏以上の(意図しない)体重減少 筋力低下 握力:男性<28㎏、女性<18㎏ 疲労感 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする 歩行速度 通常歩行速度<1.0m/秒 身体活動 ①軽い運動・体操をしていますか?
②定期的な運動・スポーツをしていますか?
上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答
サルコペニアって?
サルコペニア:加齢に伴う筋肉量の低下のことです!
ギリシャ語で『筋肉』を意味する『sarx』と、
『喪失』を意味する『penia』を組み合わせた造語です!
サルコペニアの定義は以下のようになっており、
①と、②か③のどちらか一方がある状態とされています。
また、サルコペニアは大きく2つに分類されます。
①原発性サルコペニア:老衰が原因となるサルコペニア
②二次性サルコペニア:廃用・疾病・栄養等が原因となるサルコペニア
二次性サルコぺニアの場合は原因を特定して対応することで、
サルコペニアの進行を予防することが可能になるかもしれませんね!
フレイルもサルコペニアも早期の発見が必要!
フレイルもサルコペニアも早期に発見して対応することが大切になります!
これらを放置することで感染症、心血管疾患、精神疾患を引き起こすことがあり、
フレイルやサルコペニアをより進行させるリスクがあります。
また、フレイルやサルコペニアの予防には、適切な栄養摂取と運動が重要とされています。
栄養バランスを整えたうえで、週2~3回の運動を心掛けましょう!
栄養バランスが気になる方は、食品多様性スコアというチェック項目で確認して、
自分の現在の食生活を把握するところから始めてみましょう!
コメント